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2020/11/04 10:00

社会福祉法人しがらき会が運営する「信楽青年寮」は、陶器、絵画、園芸などのものづくりの活動を、班に分かれて行うことで、障害のある利用者と地域を接続している。

中でも「陶器班」の活躍は目覚ましい。当初は信楽焼という滋賀県の地場産業に、利用者が参入できることを目指して活動していた。現在では利用者の高齢化により、地域就労は行われなくなったが、その過程で培った技術が作品に存分に発揮されているという。




「信楽青年寮」のものづくりの最大の特徴は、利用者一人ひとりの得意なことを尊重するということ。

当たり前のことだが、個々人の性格や障害特性によって、一人ひとり、出来ることや好きなことは全く異なる。

絵付けを好む人、焼く人だけではなく、箱詰めするのが得意な人、窯の管理をするのが好きな人。アート活動が好きな人も、実用品を作る方が好きな人もいる。


商品を作るという目的のために、同じ型に利用者を当てはめることは決してしない。


陶器は、完成するまでにいくつもの工程があり、各過程でいろんな人が関われる、作業の裾野が広いジャンルだ。

だから「信楽青年寮」が作る陶器には、最低でも5~6人が携わっている。


一人の世界で完結しないこと。

みんなで一つのものを作ること。


それぞれの得意を掛け合わせた先に、大量生産では生まれ得ない、一点物の手作りの作品が誕生する。


たくさんの利用者の愛がこもった一点物であることこそが、「信楽青年寮」の作品の真髄であり、最大の魅力なのだ。


推薦:株式会社ヘラルボニー 代表取締役社長 松田 崇弥